ポータブル電源にソーラーパネル付きのモデルが増えています。果たしてポータブル電源にソーラーパネルは必要なのか?
- アウトドア・デイキャンプ
- 1泊以上のキャンプ
- 災害時・防災用
- 普段の活用法・節電
の使用方法から最適解を解説します。
結論としては、
- デイキャンプ・アウトドアのみ使用で、防災のことは全く考えないなら、ソーラーパネルは必要ないかも
- それ以外のケースでは、ソーラーパネルはポータブル電源のデメリットを有効にカバーしてくれて役に立つので、必要。
となりました。
さらに、様々な機種がある中でJackery(ジャクリ)ならソーラーパネルとポータブル電源の接続で悩む必要がなく、選びやすいという結論に至りました。
- ポータブル電源とは
- ポータブル電源が広まった理由
- ソーラーパネルで太陽光発電・充電できるモデルが人気
- ソーラーパネルとは
- ポータブル電源のデメリットとは
- ポータブル電源 とソーラーパネルの組み合わせによるメリットとは
- ポータブル電源 とソーラーパネルの選び方
- ソーラーパネルの出力電圧やコネクタの共通規格が無い点に注意
- 両方同じメーカーから発売されているもの・接続できる組み合わせを確認する
- 比較的数が少ないソーラーパネルの方から先に選ぶ
- ソーラーパネルの発電効率はあまり差が無い
- 持ち運びやすさや頑丈さ・防水性能などで選ぼう
- Jackery(ジャクリ)の例
- ソーラーパネルを選んだら、対応するポータブル電源を選ぶ
- アウトドア・キャンプがメインか防災がメインを決める
- 必要な家電製品の数 消費電力 使用時間などを計算して必要なモデルを選定
- ポータブル電源をアウトドア・デイキャンプで使う場合
- 一泊以上のキャンプで使う場合
- 災害時・被災時・避難時に使う場合
- 過去の災害で電気の復旧に要した日数は平均3-5日
- 普段使いでのソーラーパネルとポータブルバッテリーの使用
- ポータブル電源 とソーラーパネルの使い方
- まとめ 元が取れるかよりも命が大事
ポータブル電源とは
アウトドアや災害で注目度が上昇
最近のアウトドアブーム・キャンプブームでポータブル電源に注目が集まっていますよね。過去5年間の Google トレンドなどを見ても「ポータブル電源」というキーワードに対する検索数は右肩上がりになっています。
震災など災害でも注目度アップ
また大きな地震災害などが発生するたびに 跳ね上がる傾向があります。
ポータブル電源とは家電製品が接続できる大型の蓄電池
ポータブル電源とはちょっと大型の蓄電池・バッテリーになります。
スマホ用の5000mAhといったモバイルバッテリーも広い意味では文字通り持ち運びできる電源、ポータブル電源なのですが、2024年現在、一般的に「ポータブル電源」と言われているものは、もう少し大きなもので、概ね家庭用のコンセントがついているようなサイズのもの、家電製品を接続できるようなものになります。
電子レンジ、エアコン、冷蔵庫、ヒーター、ドライヤーが使えるようなものまである
USB端子を供えているものも増えてきていて、スマホが充電できるものから、LED照明はもちろん、電気毛布や電子レンジ、エアコン、冷蔵庫、ヒーター、ドライヤーが使えるようなものまで、様々な種類があります。
通常は家のコンセントなどで充電をしておく
通常は家のコンセントなどから充電をしておいて キャンプに行く時に持って行って使うのが基本です。
ホームセンターやアウトドア用品店で販売されているできる
ホームセンター、キャンプ・アウトドア用品のお店、家電量販店のほか、楽天や Amazon などでも販売されていますし、キャンプ・アウトドア用品として1日から数日間のレンタルをしている業者もあります。
ポータブル電源が広まった理由
バッテリー技術の進化で一般の人でも変えるサイズと価格になってきた
以前からもっと小さくて高価なアウトドア用のポータブル電源というものはあったのですが、ここ数年は電気自動車の開発などもあって、バッテリー 技術が大幅に進化してきたことによって、一般の方が手軽に持ち運べる大きさ、そして手軽に購入できる価格になってきたということが人気になって、利用者が増えてきている理由です。
現在、ポータブル電源市場で一番人気と言われているJackery(ジャクリ)ですら、創立11年の振興ブランドなので、いかに技術の進歩が速いかが分かりますよね。
災害時に安心なので注目度が上がっている
また災害時に安心ということで、非常用電源として採用するご家庭・企業も増えています。アウトドアというだけだと遊びの反中ですが、災害用・防災用となると、予算のかけ方も導入の真剣さも、大幅に変わりますよね。
種類が増えて選択肢も豊富になってきた
このポータブル電源もかなり種類が増えてきて、選択肢も豊富になってきました。その中でも ソーラーパネルで太陽光発電できるモデルが人気になっています。
ソーラーパネルで太陽光発電・充電できるモデルが人気
以前はソーラーパネルが高額だったため、ソーラーパネル付きとなると最上位モデルのみでしたが、最近ではジャクリやビクターなどでは最上位機種でなくても別売り、またはセットになっているソーラーパネルを接続することで、2泊以上ののキャンプ・アウトドアライフでも、より快適に楽しめるようにしてくれたり、 災害時に1週間・2週間といった長期間の避難生活をより安全に過ごせる、心強い味方になってくれています。
ソーラーパネルとは
ソーラーパネルは電気や太陽光などの光を受けて発電をする発電機と言えます。
従来の発電機のデメリット
これまで、持ち運びできる発電機の中には、屋台・出店などで使われているガソリンや灯油を燃やして発電させるタイプや、キャンプ・アウトドア・登山などで使用されるカセットコンロ用のガスボンベを使って発電するものがありました。いずれも熱を発生させて、タービンを回転させる業務用の発電機に近い仕組みなので、火気取り扱いに注意が必要ですし、また騒音や悪臭も問題になっていました。
ソーラーパネルのメリット
しかし、ソーラーパネルなら無料の空から降り注ぐ太陽光を使って発電できますので、維持費もかかりませんし、空気も汚しません。安全で、かつ、何日でも何週間でも何ヶ月でも何年でも発電をしてくれます。
正確にはある程度寿命があって、徐々に発電効率が下がって行ってしまいます
また、今も昔もソーラーパネルの難点は、電圧があまり上げられないことや、電圧が安定しない(明るいと電圧が上がり、暗いと電圧が下がる)ことなので、ソーラーパネルに直接コンセントの取り口をつけて家電製品を使うというのは現実的ではありません。そもそも直流から交流に変換する必要もあります。
ソーラーパネルから一度、ポータブル電源に充電して、ポータブル電源から安定した電圧を出力させて家電製品を使ったり、スマホやノートパソコンなどを充電するというのが、ソーラーパネルの使用法としてもおすすめの方法なのです。
ソーラーパネルとポータブル電源はとっても相性がいいんですね!
ソーラーパネルは以前(わずか数年前)よりも発電効率(変換効率)も大幅にアップしていますし、またパネルの軽量化・小型化・低価格化も進んでいますので、一度、最新の価格をチェックしてみるのがおすすめです。
ポータブル電源のデメリットとは
充電しなければ使えない
ポータブル電源のデメリットとして、一番大きいのは
- 充電しなければ使えないということと、
- 電気を使い続けているといつか電池が空になってしまう
ということです。
ポータブル電源は大きな蓄電池(電気を貯める)でしかないため、自分で発電することはできません。そのため、当たり前といえば当たり前ですが使っていればいつか電気がなくなってしまいます。
大きさ・重さもネック
また、大きさや重さもネックです。従来から電気を貯める電池などにはマンガン・ニッケル・リチウムなどの重金属が使われてきました。2024年の現在でも、その仕組みは基本的に変わっていません。
重いものでは30kg近くあります
そのため、必要な使いたい電気器具・家電製品などの数と、使いたい日数や時間を事前に計算して、ポータブル電源の容量サイズをワット数などを決めて無駄なくポータブル電源を購入することがとても重要です。
ポータブル電源 とソーラーパネルの組み合わせによるメリットとは
上記のようなポータブル電源のデメリット、充電しなければ使えない、いつか電気がなくなってしまう、使い切ってしまう というデメリットを、長期間、コンセントのない場所、例えばキャンプ場や停電になっている被災地や避難所でかなり理想的にカバーしてくれるのがソーラーパネルです。
昼間、明かりがあれば補充電できる
電気を使い果たしても昼間、明かりがあれば補充電できるため、例えば2日以上のキャンプや災害時の避難生活でも、毎日夕方には満充電にできます。1日目と全く同じように、夜間にLED照明はもちろん、暑い時期なら扇風機、寒い時期なら電気毛布を使用することも可能です。
これは心強いですよね。
ポータブル電源の容量サイズを抑えることができる
もしもソーラーパネルなどでの補充殿を考えずに、2-3日のキャンプや避難生活を行えるようなポータブル電源を用意しようと思ったら、かなり大きなサイズのものになってしまいます。
しかし、毎日、昼間に補充電できると考えれば、曇りや雨の日に発電効率が悪化することを考慮しても、そこまで無駄に大きな容量・サイズのポータブル電源を購入しなくてもよくなります。
ポータブル電源の購入費用を大幅に節約できるし、小さくなれば女性でも運べる重さも選べますね!
実際に、どれくらいの時間でソーラーパネルでポータブル電源を充電できるの?
小型のポータブル電源と小型のソーラーパネルの組み合わせでは4.5時間から5時間で満充電まで持っていくことが可能です。
ソーラーパネルを増やせば急速充電も可能
パネルとバッテリーの容量の組み合わせによっては10時間以上、20時間近く満充電までかかる組み合わせもありますが、ソーラーパネルは2枚、4枚、6枚・・・と増やしていける機種が多いので、たくさん繋げれば、かなり短時間で急速充電をすることができます。(ポータブル電源の機種にもよります。)
ポータブル電源 とソーラーパネルの選び方
ソーラーパネルの出力電圧やコネクタの共通規格が無い点に注意
ポータブル電源もソーラーパネルも、世界中で見ればかなりたくさんの会社から発売されています。そのため、選択肢も非常に広くなっていますが、残念ながら
- ソーラーパネルの出力電圧やコネクタの共通規格が無い
- ソーラーパネルとバッテリーの間の接続方式にも世界共通の規格などが無い
例えば全部USBで接続できればいいのですが、残念ながらそのようになってはいません。そもそも最新のUSBーCであっても家電製品のような一気に電気をたくさん消費するような機器を接続することはまったく想定していませんので、発熱などの危険性も高くなってしまいます。
両方同じメーカーから発売されているもの・接続できる組み合わせを確認する
この接続性の問題を考えると、選択肢としては
- ソーラーパネルとポータブル電源が両方同じメーカーから発売されているもの、あるいは、
- これとは相互に接続できますよ という案内がしっかりされているもの
を大前として最重要視して選ぶのがおすすめです。
比較的数が少ないソーラーパネルの方から先に選ぶ
また、比較的数が少ないソーラーパネルの方から先に選ぶというのが、無駄に頭や時間を使わないで済む、おすすめの選び方です。
ソーラーパネルの発電効率はあまり差が無い
ソーラーパネルの発電効率に関しては それほどの差がありません。
持ち運びやすさや頑丈さ・防水性能などで選ぼう
ただ、折りたたんだり持ち運んだり、使いやすさはメーカーごと、製品ごとに多少違います。
さらに、頑丈さ、防水性能や防塵性能がどれぐらいあるかと言ったことに関してもかなり差があり、いわゆる家電メーカーよりも、アウトドア メーカーの方に若干強みがあると言えます。
Jackery(ジャクリ)の例
例えば世界でリーディングブランドと呼ばれているポータブル電源のJackery(ジャクリ)では、ソーラーパネルが3種類発売されています。
- Jackery SolarSaga200
- Jackery SolarSaga100
- Jackery SolarSaga80
とあって、それぞれがジャックリ社のすべてのポータブル電源に接続することが可能です。
これは安心ですよね。
このソーラーパネルからポータブル電源までは標準のケーブルも1-3mありますが、さらに5m延長ケーブルも別売りで発売されていますので、
- ソーラーパネルには日当たりのいい場所で発電させて、
- ポータブル電源は直射日光や雨が当たらない場所に置いて
というふうに使うのがおすすめです。
Jackery SolarSaga200
Jackery SolarSaga200では標準的なポータブル電源のJackery708モデルを充電するのに6.5時間かかります。ソーラーパネルを展開した時のサイズは2.34m ×55cm ×2.5cm とかなり大きいですが、収納して折りたたんだ時には61cm ×55cm ×4cm に収まります。重さは6.4kg です。
「重い?」と感じる かもしれませんが、ソーラーパネルは風を受けやすい形状なので、軽すぎると倒れたり飛んでしまったりしやすいです。少し重たいぐらいの方が実用的でおすすめです。
Jackery SolarSaga100
Jackery SolarSaga100は200の半分ぐらいのサイズで、ポータブル電源708を充電するのに11時間かかります。
Jackery SolarSaga80
Jackery SolarSaga80は 90.6cm ×52.8cm ×2.7cm とコンパクトですが、発電効率が非常によく、ポータブル電源708を12時間で満充電させることができます。
この一番小型のソーラーパネルでもJackery SolarSaga80でも、ちゃんと2枚以上組み合わせることができ、さらに大型のポータブル電源を充電することも可能です。
畳んだ時のサイズはJackery SolarSaga80よりもJackery SolarSaga100の方が小さくなるので、お好みに応じて選べます。
またJackery SolarSaga80は付属のケーブルが1mの長さで、さらに2m 延長ケーブルが標準でついています。ただし、スタンドが付いていません。
3機種とも防水防塵対応
上記Jackery SolarSagaシリーズの3機種は、いずれもアウトドアやキャンプ、避難生活のほか、普段使いの家のベランダでの使用なども可能な防水・防塵対応になっています。
保障期間は機種によって3年か5年
機種によって違いますが保障期間は2年保証プラス 延長保証 1年で合計3年保証か、 3 年の標準保証にプラス 2年の延長保証をつけて合計で5年間保証にできます。
家電製品と比べると保障期間が比較的長く、安心ですね。
動作温度は日本国内ではほぼ問題なし
また動作温度も-10℃から+65℃まで幅広い環境で使用することができます。日本国内では真冬の北海道の夜間では厳しいかもしれませんが、それ以外ではほとんど問題なく使えます。
ただし、発電効率に関しては実際の日射や天候、角度などによって変動があります
ソーラーパネルを選んだら、対応するポータブル電源を選ぶ
ソーラーパネルを選んだら それに対応するポータブル電源を選びましょう。ポータブル電源は容量別にたくさん、ラインナップがありますし、またエントリーモデルからプロレベルまで、様々なモデルが販売されています。
アウトドア・キャンプがメインか防災がメインを決める
- アウトドアで使うのか
- 家で被災時用・防災対策に非常用電源として使うのがメインなのか
というところをまずははっきりさせましょう。これだけでもだいぶ検討範囲を絞り込むことができます。
必要な家電製品の数 消費電力 使用時間などを計算して必要なモデルを選定
それをふまえて、必要な
- 家電製品の数
- 消費電力
- 使用時間
などを計算して、必要なモデルを選定していきましょう。
例えば、ポータブル電源はかなり重いですから、むやみに大きな容量のものにすると、アウトドアの時に運ぶのがかなり難しくなってしまいます。大きなものになるとキャスターがついていたりキャリーケースのように取っ手がついていて引っ張れるモデルもありますが、30kgともなると、車の荷台に持ち上げるのも一人では危険です。
ポータブル電源をアウトドア・デイキャンプで使う場合
それでは次はポータブル電源の方をmまずアウトドアで使う場合を考えてみましょう。
暑い夏のデイキャンプで、扇風機を使用したい場合
「暑い夏のデイキャンプで、扇風機でずっと風を送ってくれるといいな」という場合におすすめなのが一番人気のジャクリの708という ポータブル電源です。
容量は708Wh、 定格出力は500 W、 コンセントが2口付いていて、USB 出力も3口ついています。さらに車載製品が使えるシガーソケットが一口付いていて重量は6.8kg。
扇風機のほか、冬なら電気毛布などが使用できます。
- スマートフォンの充電が32回
- 20Wのサーキュレーターであれば28時間
- 電気毛布は10時間
- テレビも9時間
も使用することができます。
一泊以上のキャンプで使う場合
一泊以上のキャンプで使う場合はどうでしょうか?使用時間がかなり長くなりますね。気候がいい時期、春や秋であればLEDの照明があれば十分でしょう。この点に関しては一番小型のJackeryポータブル電源240でも
- LEDの照明を約39時間つきっぱなしでつけれますし、
- スマートフォンも10回以上充電できます。
- サーキュレーターは10時間使用できます
これらの数値は、いずれも1つだけを使っている場合です。2つ以上を使いたい場合には1-2クラス上のクラスのポータブル電源を使うのがおすすめです。
冬に電気毛布を使用する場合
冬の寒い時には夜寝るときに電気毛布が使えるといいですよね。体を温めるものの中では電熱ヒーター(ハロゲンヒーターやカーボンヒーター)やファンヒーターよりも電気毛布が省電力で効率がいいです。 電熱ヒーターは400W以上消費します(無駄に周囲を温めます)が、電気毛布なら55 W から75W 程度です。
- Jackeryポータブル電源708では10時間
- Jackeryポータブル電源400でも約6時間
もちますから、一番寒い時期のキャンプの時にかなり心強い味方になってくれそうです。
夏に扇風機やサーキュレーターを使用する場合
一方 暑い時期のキャンプですが、扇風機やサーキュレーターの消費電力は最近では20から30W前後です。
- Jackeryポータブル電源400では16時間
- Jackeryポータブル電源708では28時間
使用できます。小型の冷風扇などであれば、扇風機やサーキュレーターに近い消費電力で涼しく感じることができます。
夏に小型の冷蔵庫や クーラーボックスを使用する場合
小型の冷蔵庫や クーラーボックスを使用する場合には、Jackeryポータブル電源1000など、定格出力が1000W以上あるものを用意するのがおすすめです。
ヘアドライヤーが使えるポータブル電源はある?
ここでワンポイントアドバイスです。お風呂に入ったりシャワーを浴びた後で、ヘアドライヤーで髪を乾かしたいという方は多いですよね。ヘアドライヤーは形は小さくても、実は家の中で瞬間的に使う電力は一番大きなものの一つです。定格出力が1800 W あるJackeryポータブル電源1500やプラスシリーズの1000+または1500 Pro以上のものがおすすめです。
節電するなら、普段でもタオルドライをしっかりして、ドライヤーの使用時間を短めにするのが効果的ですね。
災害時・被災時・避難時に使う場合
災害時・被災時・避難時にはどうでしょうか?
同居している家族の人数から考える
災害時の非常時電源に使うのであれば同居している家族の人数からまず考えます。
一人暮らしであれば ここまでにあげたような小型のもので大丈夫です。
しかし、2人以上のカップルやご夫婦で済まれている場合、お子さんがいるご家庭などでは最低でもJackeryポータブル電源1000以上のモデルがおすすめです。
電子レンジを使用する場合
一回り大きなポータブル電源のJackeryポータブル電源1000であれば、使用時間が伸びるだけでなく、小型のIH 調理器が約50分、電子レンジが約40分使用できます。 これぐらい使えると冷凍食品が無駄なく使えそうですし、日常生活に近い感覚で過ごせることそのものが心の支えになります。
ホットプレート 電気ケトル ヘアドライヤー 電子レンジなど 熱を取り扱うものに関しては、かなり大きな電力を消費します。そのため、これらの家電製品をたくさん使用したいと考えると、かなり大容量のポータブル電源を用意しなければいけなくなってしまいます。例えば調理やお湯を沸かすことに関しては極力、固形燃料やカセットコンロを別途用意しておくというふうに使い分けを検討しておくと、効率の良い準備の方法・災害対策になります。
リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載した長寿命モデル
また防災対策に使うとなると普段使いをしない(動作確認もしてない)という場合があります。最低でも3ヶ月に一度は充電して動作を確認してもらいたいのですが、ポータブル電源は3-5年は使用したいですよね。いざという時に安心なリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載した長寿命モデルがJackeryプラス(Plus)モデルです。
電子レンジやヘアドライヤーも使用可能なモデル
定格出力が2000 W もあって、さらに追加のバッテリーを増設することも可能です。これなら電子レンジやヘアドライヤーも使うことができます。電子レンジが約50分使えます。
冷蔵庫を使う場合
停電になるといきなり困るのが冷蔵庫ですよね。冷蔵庫は見た目の大きさとは裏腹に、普段の消費電力はそんなに多くない、かなり節電が進んでいる白物家電 なのですが、一旦温度が上がってしまうと、また温度を下げる時に一時的にものすごく電気を消費します。すごく波が激しい家電製品なんですね。しかも冷蔵庫を使うとなると一時的にではなく 3日とか5日とか続けて動かさないといけませんから、ソーラーパネルでの補充電無しで考えるとすると、必要な容量もかなり大きなものが必要です。Jackery2000プラスや Jackery3000Proといった、かなり大きなポータブル電源を用意する必要があります。
エアコンも使用できるJackery2000プラス
Jackery2000プラスであれば瞬間最大出力が6000 Wもあり、短時間であればエアコンも使用することが可能です。エアコンは温める方にも冷ます方にも熱を取り扱う際にコンプレッサーに圧力をかけないといけないため、常にというわけではないのですが、一時的にかなり大きな電流が流れます。
暑い時には扇風機を使う、寒い時には電気毛布を使うというのが被災時の温度対策としては電気の消費を抑えられるのでおすすめですが、短期間しのげればいい、停電からの復旧の見通しがついているのであれば、気象状況によってはエアコンの使用をしてもいいかもしれません。
いずれにしても普段通り冷蔵庫やエアコンの使えるポータブル電源があるというのは安心ですよね。
過去の災害で電気の復旧に要した日数は平均3-5日
もちろん長期間になることもある被災時の生活では、停電が復旧していなくてもポータブル電源に充電できるソーラーパネルが非常に役に立ちます。
あなたのに命を救ってくれるかも
特に長期間の避難生活、長期間停電が続くといった場合には、まさにあなたのに命を救ってくれるかもしれません。令和6年元旦に発生した石川県能登地方の地震では、電気が戻るまで2週間 3週間かかったところもあります。(水道ではもっとかかっている場所もあります)
北海道では2018年9月に胆振東部の最大震度7の地震でブラックアウトが長時間発生しました。99%が停電から復旧するまで約丸2日かかっていますが「かなり復旧が早かった方」として高評価されている例です。。
この他、過去には台風や 西日本豪雨などでは8万戸から最大240万個までが停電したことがあります。99%停電が解消するまでに70から120時間(3日から5日)かかっています。台風は夏に発生しますが、真夏はきついですし、地震やブラックアウトはいつ発生するか分かりません。最悪のタイミングで最悪の災害があるということに備えて準備をする必要がありそうです。
参考にしてくださいね。
普段使いでのソーラーパネルとポータブルバッテリーの使用
普段使いでのソーラーパネルとポータブルバッテリーの使用をするなら、例えば
- 広い庭や電源の無い駐車場で高圧洗浄機や掃除機を使いたい場合
- 古い家でコンセントが元々あまりないという時に延長ケーブルを使う代わりに節電を兼ねて
ポータブルバッテリーを使うという方法があります。
例えば 子供部屋などで夜に数時間、照明を使うだけということであれば、その部屋の電気は全てソーラーパネルとポータブルバッテリーでまかなうということも可能ですよね。リモートワーク専用のスペースなども同様に考えることができます。
エアコンだけは専用にコンセントがあると思いますので、無理せずそれを使う のが おすすめです。
このようにすれば、足場を組んで屋根に大掛かりなソーラーパネルを設置する工事をしなくても、かなり負担感なく節電や節約を行うことができます。
是非このような情報を参考にポータブル電源を選んでみてください。
使うポイントや使用する家電を正しく選んでいくことが重要ですね。
ポータブル電源 とソーラーパネルの使い方
アウトドアやデイキャンプだけならソーラーパネルは必ずしも必要ない
アウトドアやデイキャンプでは、あまりバタバタと忙しい短時間の使用の場合ならポータブル電源だけでも大丈夫でしょう。
ただし ソーラーパネルがあれば、ポータブル電源が電池切れとなる可能性を下げることが可能です。使用時間・接続機器とソーラーパネルを接続する手間暇とを比較して、ソーラーパネルを準備するかどうかを考えて良いのではないでしょう。
か
1泊以上のキャンプならまずソーラーパネル設置から始める
1泊以上のキャンプの場合、ソーラーパネルを最初に設置して、昼間の間に少しでも使った電気があれば、それを常に補充充電しておくのがおすすめです。こうしておけば、夕方になっても満充電の状態でポータブル電源が満タンの状態で夜を迎えられますから、翌朝まで安心して眠ることができるのではないでしょうか。翌朝雨が降っていた場合でも、撤収するくらいまで電気を使用できるでしょう。
防災のために使うなら、ソーラーパネルは非常時のみ使用する
防災のために非常時に使うのであれば、普段はソーラーパネルは使用せず、コンセントから3ヶ月に1回充電して、その後保存しておく という使い方がおすすめです。これはソーラーパネルが 風によって倒れたりしやすいため、また、充電するまでも時間がかかるということが主な理由です。
3か月に一回の補充電自体も面倒だと思いますが、それにかかる負担は最小限に抑えるのが継続のコツです。非常食の賞味期限見直しと併せて行いましょう
災害時にはまず人間の避難が最優先 落ち着いて安全な環境が確保できたらソーラーパネル設置で命を長らえる
そして災害時にはまずは避難して、安全を確保できたら、例えば家が倒壊しないなど確認できたら、ポータブル電源を使用して、まずは なるべく安全で快適に避難生活を送りましょう。それが体力や精神力を維持することがわかっています。そして一晩しのいだら、明るい時間のうちにソーラーパネルを広げてポータブル電源を充電しましょう。理想的には朝日が出る前に設置した方が無駄がないのですが、真っ暗な状況ではなかなか難しいと思います。そこは 無理せず安全第一を優先してください。
普段使いなら日の当たる窓際 サンルームなどにソーラーパネルを置くのがおすすめ
普段使いの中でソーラーパネルを使うのであれば、室内で外から日の当たる窓際、サンルームなどにソーラーパネルを置くのがおすすめです。これなら風の影響を受けません。倒れたり飛んで行く心配がなく、安心してソーラーパネルとポータブル電源を使い続けながら、いざという時( 災害時)にはポータブル電源もソーラーパネルもフル活用することができます。
まとめ 元が取れるかよりも命が大事
デイキャンプ・アウトドアのみ使用で、防災のことは考えないならソーラーパネルは必要ないかもしれません。しかし、それ以外のケースではソーラーパネルは必要と言っても問題ないくらい有用だと言いうことが結論付けられます。
元が取れるかどうか、という計算をしながらソーラーパネルとポータブル電源の購入を検討している方が中にはいるかもしれませんが、まずは命があればこそではないでしょうか。
スマホが充電できる、明かりがある、夏には扇風機が動いて、冬の夜には電気毛布で温まれる。
非常用のお水や食料、簡易トイレなどとともにポータブル電源とソーラーパネルセットでの購入をおすすめします。
この記事ではポータブル電源にソーラーパネルが必要かどうかについて、アウトドア、 キャンプ 災害時 そして 普段の日常生活で毎日のように使う方法まで 視野に入れながら最適な回答をお伝えしました。